ドイツ シュトゥットガルト近郊で暮らしています。日々の出来事、シュヴァーベン地方の紹介などを書いています。
新聞社からのご招待(Betriebsführung)
2014年04月28日 (月) | 編集 |

我が家は(というより、ペタさんは)
Stuttgarter Nachrichten シュトゥットガルター ナーハリヒテン』
(シュトゥットガルト ニュース)
という新聞の定期購入をしています。

その新聞社から購読者の為の『会社見学 Betriebsfrührung』の
招待状
が届きました。

もともとペタさんは、そういった『見学ツアー』とかは好きで、
私も "おもしろそうだな〜" とは思いましたが、

ドイツ語ででしょ?

でもせっかくなので参加してきましたよ。(3月20日)

その『会社見学』は、StuttgartMöhringen という地区にある、

Pressehaus
プレッセハウス シュトゥットガルト いう建物で行われました。
(ウチから車で15分くらいの所)

Pressehaus2


地方紙『Stuttgarter Nachrichten』シュトゥットガルトとその近郊地区
発行エリア としていて、

発行エリア


この建物で、編集・出版・印刷事業を行っています。
いわゆる本拠地 der Sitz』ってとこです。


Pressehaus3

見学ツアーのスタートは18:45(約2時間弱のツアー)

参加者はおじさん・おばさんおじいさん・おばあさん30人ほど。
(ま、もう若い人は新聞の定期購読はしないのかもしれない。。。

Pressehaus4
黄色い正方形シンボルマーク


建物のロビーの壁には、

言論の自由1
『言論の自由』を規定した、いくつかの国の憲法が記されていました。

それらの文面の背景 に写っているのは、

(左)フランクフルトのパウル教会:1948年、憲法制定ドイツ国民議会が開かれた場所
(右)民衆を導く自由の女神:必要とあらば、自由は力づくでも守られなければならない



言論の自由2
ドイツ憲法 第5条『Meinungsfreiheit マイヌングスフライハイト』


言論の自由3
なんとビックリ 日本国憲法 第21条』も。

(これを保障する/この条項によって保障されている)

まさかここで日本の憲法の文面に出会うとは思わなかったなー



ツアー開始の時間になると、そのロビーに集まっていた私達ツアー参加者は
先ず 小さなホールに通されて、そこで女性職員さんの話を聞きました。

"ここで先ずビデオによる会社の説明と、質疑応答などで約1時間。
その後 隣りの建物(印刷所)へ行き、原稿が紙に印刷されていく行程を
ご覧いただきます。"
みたいな、、。


会社説明の際に流されたビデオには、

編集者の紹介や、記事のテーマについて話し合う様子、

『事件が起きれば、ヘリを飛ばして駆けつけます と、
ボーイッシュな女性ジャーナリストがさっそうとヘリコプターに
乗り込み、Stuttgartの空へと飛んで行く様、

スポーツ面の担当者が、サッカーの試合に湧く
メルセデス・ベンツ アリーナを取材する様子、

ボス(見た目に若いイケメン社長)報道に対する熱い
思いの話
(たぶんね)があったりで、

なかなかかっこいい会社紹介になっていました。
(ま、そういった"製作のプロ集団"ですしね)


ビデオはともかく、その後実際に登場した『ローカル紙面』の編集者の話とか
質疑応答などは、強烈なシュヴェービッシュ(方言)&早口
さっぱり理解できませんでした。。。┐( ̄ヘ ̄)┌ (さっぱりね)
周りが爆笑する中、ひとり能面野郎 でいるのは結構気まずいものです。


そしていよいよ みんな席を立ち、印刷所と移動。

階段の登り降りが結構あるので、"階段はつらい人"、"平気な人"で
2グループに分かれての行動となりました。

印刷所1
こういう倉庫の眺めってワクワクするなー。((o(´∀`)o))


印刷所2
新聞はこのロール紙に印刷されます。1ロールが 1.4トンだそうです。
長さは25kmだったか、もっとだったか忘れました、、ま、その位です)

このロール紙は 100%再生紙(リサイクル)で、主にドイツ、スカンジナビア
からのもので、しかも 1日に150ロールも届けられるそうです。

また、このロール紙を印刷に適した温度・湿度に順応させる事
この倉庫の重要な役割であるとの事でした。
ロール紙が届いてからこのように順応するまでに3日間かかるんだそうですよ。

イヤホン
移動中の案内は、こんなイヤホンで聞いてましたよ。)


階段をグングンと登り、この建物の中枢といったフロアへ行きます。


刷版機1
コンピューター上で制作された原稿データを、アルミの印刷版
レーザーで描画させる機械。刷版(さっぱん)機とでもいうのかな?

この行程をCTPというんだそうです。

また、この機械で 4色分(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)の
印刷版
が作られるようでした。

アルミの刷版



刷版機2
これは 上記の刷版機に続いて置かれていた機械で、印刷版を輪転機にセットするための
準備をするもの
(アルミの印刷版にカーブや折り目をつけたり)だと思います。
おもて面印刷(Schöndruck)裏面印刷(Widerdruck)用の機械がありました。


印刷所3
刷版機があるのと同じフロアの様子。(部屋というよりただの通路みたい)
ガラスの向こうからは、下に新聞の加工工場(ホール)が見えます。


印刷所4
刷り上がった新聞が天井を高速で駆け巡り


印刷所5
その中の一部がこの筒の中を通って落とされ、


印刷所6
それを受け取り、印刷具合・色の最終チェックと修正を行います。


輪転機
完成した印刷版とロール紙をセットして印刷する『輪転機』
die Rotationsdruckmaschine

時速30kmで回転し、1秒間に13.4mのロール紙を使い
1時間に42,500部の新聞を印刷するそうです。

そしてそんな輪転機がこの印刷所には12基もあります。

作動中の輪転機も何台かありましたが、このツアーのあった時間帯は
まったく忙しくないようでした。


加工ホール1
上から眺めた『新聞加工ホール』の様子。

新聞を小分けして包んだり、縛ったり、配送トラックが待機する場所へ
運んでいったり
します。(全部機械がやりますけどね)


加工ホール2
このギザギザひとつひとつに新聞が差し込まれて、
このホールの上を 縦横無尽に駆け巡るのです。


加工ホール3
う〜ん、スゴい!かっこいい!(見た事ないもばっかり)

ここがフル稼働中は、やら匂いもスゴいんだろうな〜。

ちなみに印刷で使うインキは『植物油インキ』で、
"野菜などを新聞に包んでも害はありませんよ"って言ってましたよ。
ドイツの新聞も、とてもカラフルなんですよね、、)


古い印刷機1
建物の移動中に、なにやら古い印刷機がいくつか置かれている場所を通りましたが
特に説明は無く、、(多分 時間の都合があったのかなと)


古い印刷機2
これなんて、タイプライターのようなものが付いていますね。
ゆっくり見れなくて残念でした。


こうして私達はまた最初の部屋に戻ってきて、

おやつ
用意してあった『軽食』をいただきましたよ。
(もう時刻は 20:30すぎなので、おなかペコペコ)

最後に「どうでしたか?面白かったですか?
これからも Stuttgarter Nachrichten を宜しくお願いします。」

『Auf Wiederlesen!』


みたいな挨拶があって、この会社見学ツアーが終了しました。


結局 参加してみたら面白かったし、

『やっぱり、もの作りの現場の仕事って楽しそうだな。』と思いましたよ。

ただ私は、新聞や雑誌の編集者には全く向いていません
いつもダラダラと長いブログを見てもお分かりのように、
重要点を絞り込んだり、簡潔にまとめたりが出来ないので。おほほ。


そして最後にお土産(参加記念)』にいただいたもの。
 
おみやげ
ペタさんと私、それぞれの誕生日に発行された新聞のトップ記事(1面)のコピー

会社見学への参加申し込みの際に、一緒に申し出る必要がありましたが、
希望者には誕生日や記念日など、希望日に発行された1面記事をコピーしたものを
差し上げる
という粋な計らいがあったのでした。

ただ、1946年 11月12日以降で指定してね』でしたよ。
(そうです、この新聞社の最初の新聞発行がこの日なのでしたー)

また何かこのような見学会の機会があったら、どんどん参加してみよう
思ったのでしたー。
(おばさんにだって、まだまだ面白い事があるでしょうからねっ




<おまけ 1>

私がこの新聞『Stuttgarter Nachrichten』の好きなところー。

新聞記事2
『Panorama パノラマ』という紙面には、しばしば
動物の可愛い一瞬の姿とかが紹介されているところで〜す! ああ、きゃわゆい!
(しかもつい最近は "ラッコ" までもっ!)

もちろんこうして切り抜いて、集めております。




<おまけ 2>

こちらの動画はオーストリア ザルツブルク』の新聞印刷の様子ですが、
今回私が見学したシステムとほぼ同じ感じです。



わかりやすくできてますね!


また、日本の『南日本新聞社』の見学会の様子もなかなか楽しい動画でした。
 



こういった見学会は、子供たちだけでなく、大人たちにも楽しいと思うので
機会があったらぜひ参加されるといいと思いますよ。



にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
にほんブログ村

のんさん、おまたせ〜!面白かった〜?(いつも通り、長いけどね。うふ)

関連記事
スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
待ってました♪
楽しかった~♡
まるで自分も一緒に行ったようでわくわくしましたよー。
新聞のにおいってなんか独特で安心するんですよね。

ドイツのは植物インキとのことですが、日本の印刷物とは匂いが違うのでしょうか?
でも日本のもきっと植物ですよねー。
ブログで匂いもかげたらいいのになぁ(笑)クンクン

何よりもびっくりしたのが、ゆまさんが見学に行かれた日、3月20日は私の誕生日だったのです(笑)
何たる偶然~♪

工場見学が夜の7時前から始まってしまうあたりは、日本では考えられず、よく”ドイツ人は時間きっちりで帰ってしまう”と聞いていた姿とはちょっと違うのかなぁと思ったりもしていました。

長い記事大歓迎ですよ♡うふ
これからも楽しみにしています。
2014/04/28(月) 09:18:03 | URL | のん #-[ 編集]
のんさん(^_^)
どうもありがと〜((o(´∀`)o))
ブログで匂い(→ここをこすると匂いがでます)みたいな(笑)クンクン

なんと、のんさんはあの日誕生日でしたか!(遅ればせながら、おめでとうございます♪)
のんさんの誕生日には、世間でどんな出来事があったのかな〜。
羽田空港に『希望日の新聞1面コピー』の自販機(ゲーム機?)がありましたけどねー。(^_^)

日本の勤め人に比べると、ドイツ人は時間きっちりで帰ることもできますよって程度みたいです。残業してる人も割といますねー。(ペタさんも含め)
印刷所はシフト制でしょうけど、購読者の家の郵便受けに翌朝の6時半までには配れるように、夜中3時頃にはここから配送車が出発できるような体制で働らいてるようです。

のんさんからは"趣味の話"のリクエストもいただいてますね〜♪(うふ)

2014/04/28(月) 14:23:09 | URL | 由麻 #Q9J.FUXY[ 編集]
あ、あの、ねずみのお相撲の記事、みぃつけた~~(*^_^*)

○○工場見学とか、小中学生の頃したなあ、
なんか、また行けたら、新鮮だなあ。

サッカー記事ジャーナリスト、、
動物記事ジャーナリスト(?)
うううう..... なってみたい(*^_^*)
2014/04/29(火) 23:45:41 | URL | ミッキー. #J9gPYW9c[ 編集]
ミッキーさん(^_^)
ねずみのお相撲、かわいいよねーe-349
動物のジャーナリストかー。それ素敵!
「あ、次ラッコの取材ね。アラスカ行ってきて。」なんて言いつけて欲しいわー。

今でもいろんな職業の見学をしたいなーと思います。
特に水族館とか動物園、それに宇宙関連の仕事を見学したいな〜。

2014/04/30(水) 05:22:36 | URL | 由麻 #Q9J.FUXY[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する