ドイツ シュトゥットガルト近郊で暮らしています。日々の出来事、シュヴァーベン地方の紹介などを書いています。
引き取られなかった14本の柱 ( Stuttgart )
2012年08月22日 (水) | 編集 |
Stuttgart Bad Cannstatt バート カンシュタット
火力発電所 das Heizkraftwerk のそばに、
発電所下

謎の 14本の柱 が立っています。
柱1


柱4

道路の片側に、ただ一列に並んで立っているのです。

柱2

なんだか "古典的" なこの石造の柱は、この場所にはかなり不相応
感じがしますが、この柱にはドイツのある歴史がからんでいました。

話は 1938年のことです。

ヒトラーが夢見ていた、都市改造構想
「世界首都・ゲルマニア Welthauptstadt Germania」

ベルリンが、戦後の「世界の首都」として、ふさわしい規模外観
なるよう、ヒトラーと親しかった建築家 シュペーア が任された、
ベルリン改造計画 のことです。

シュペーアはその ゲルマニア に建てる建築物のために、ここ
バート カンシュタットの会社に、"古代ローマ"の建築物に使われていた
トラバーチンという岩石を使った14本の柱 を発注したんだそうです。

というのも、この周辺には この "カンシュタットの大理石"
とも呼ばれる "トラバーチン"の採石場があり加工されていたからです。

現在でも、例えば StuttgartNeue Staatgaralie
(新・州立ギャラリー)の建物の外壁などが、
この地元のトラバーチンで作られています。



バート カンシュタットには、そのトラバーチンの採石場跡
いくつか残っています。

採石場1
これは、ハース採石場 Steinbruch Haasと いう所です。
(写真は 雪の残っている頃に撮ったもの

また、この14本の柱の立っている場所のすぐ上の採石場跡には
採石場2

切り出した岩石を運ぶクレーンレールが残っています。

採石場3

現在この場所は、トラバーチン公園 Travertinpark となっています。

採石場4
この公園内にある案内板に、 ちょうど例の を加工している所が
載っていました!( 以前、偶然 写真を撮っていました

火力発電所
この トラバーチン公園から すぐ下の火力発電所への眺め



ペタさんが ここバート カンシュタットで生まれ育った人なので
以前から あちこち連れて行ってくれては、いろいろ説明をして
くれてたんですが、ほとんど理解してませんでした。 すまんのう、、。

が、今回 自分で調べてみて やっと話が一本に繋がりました〜。
あ〜、スッキリした

柱3

結局ドイツは敗戦して、世界首都 ゲルマニア構想は実現せず、
この14本の柱ベルリンに引き取られる事はなかったのです。

柱5

今では、"記念碑"として 役所が管理しているそうですが、特に
柱のそばに説明があるわけでもなくただ静かに立ち並んでる姿には
ちょっと悲しい気持ちにされられます。

暑い夏の日の、ちょっとしたレポートでしたー。


にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する